花束の文化・花束の歴史について
花束は、ギリシア・ローマ時代にまで歴史をさかのぼるヨーロッパ大陸の文化です。
花を束ねる方法は時代により様々ですが、ヨーロッパの美術史や生活様式に伴い現在に至ります。
フラワーアレンジメントが外国のものであるのは明白ですが、花束もヨーロッパ起源の文化です。
日本では、聖徳太子の時代に歴史をさかのぼる花文化、いけばな・華道があります。
ヨーロッパ文化における花はプレゼントするもの、必然的に職人は花屋です。
日本文化における花は、自分で生けるもの教養人のたしなみとして発展します。
戦後、欧米文化が日常に入り混じる現代に生まれ育った私たちには同じに見えますが
ヨーロッパの花屋と、日本の花屋では、この基本概念の違いから花束への考え方が異なります。
花束は、花を束ねただけでなく、完成されたデザインでなくてはいけません。
花束だけの状態で独立したデザインであるものが花束です。
そのまま花瓶に飾って絵になる花束であることが、ヨーロッパでは花束の基本です。
余談ですが、ドイツで日本的に花束を束ねてみたところ・・・
「これは花束でなく "ただ花を束ねただけ" 商品ではない。」 といわれた経験があります。
日本では、自分で花を生けるという華道文化が根底にあるので取り合わせのよい花を、
デザインせずに束ね、ラッピングで彩よく装飾し、後は自分で生け込んで下さい。
という考え方の花束が主流となっていました。
花束を贈るというよりは、花そのものを贈るために、花を一度束ねてから贈る。
自分で生けてもらうための花をプレゼントする場合は、デザインせずに
花茎の長い状態で花が痛まないように束ねるのが正しい方法です。これが従来の日本の花束です。
完成されたデザインの花束を束ねることのできるフラワーショップも増えてきましたが、
日本には束ねているだけの花束が多いです。
お客様のニーズによるのでどちらが良いとはいえません。どちらも正解です。
当店では、お客さまのニーズと花束を受け取る方にあわせて、花束タイプを使い分けていますが
通常は、ヨーロッパタイプのそのまま花瓶に飾るだけでよい完成されたデザインの花束を
ご用意しています。
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